九州半導体・エレクトロニクスイノベーション協議会

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案件シートを確認する際に特に注意していることは何ですか?

案件シートは毎日届き、非常に情報量が多いものがほとんどですので、最初にある程度、フィルタリングする必要があります。ですからタイトルは非常に重要です。本学の研究テーマがタイトルの中にキーワードとしてあれば、最初から注意して読み込みますし、関係なさそうであれば後回しにします。

うまくまとまりやすい案件にはなんらかの共通性があるのでしょうか?

紹介しようと思う教員のイメージがすぐに浮かぶ案件は、まとまりやすいですね。また求められている技術の活用シーンが鮮やかに想い浮かぶ場合も、教員に伝えやすいので、うまくいくことが多いです。

逆に進めにくいのは、パートナーに求める条件が狭すぎる場合。大学の教員がやっているのは基礎研究が多いので、企業の求めるピンポイントにずばり当てはまることはまれ。そこだけにこだわるとマッチングしにくくなるので、周辺の研究分野からアレンジを提案することもあります。そんな風にこちらの思いでシナリオが組めるような広がりのあると、うまくいくことが多いですね。

案件を教員や研究者に打診する際にはどのような点に留意していますか?

全員に無理強いしないことです。そもそも非常に多忙な方が多いですし、研究室が抱えているマンパワーから、受けづらかったりする場合もあります。必ずしもパートナーを求めていない場合もあれば、専門分野が求められる技術にマッチしていたとしても、その時にたまたま違う分野に興味がいっていたり、なんらかのポリシーから引き受けることができなかったり、という場合もありますから。

そういった各教員の事情すべてを把握しているわけではないので、お伝えして、受けていただくかどうかはおまかせするというスタンスです。とはいいながら、少しでも興味がありそうなレスポンスがあれば、そこは積極的にプッシュします。近年、大学は外部との連携が大きなミッションとなっていますので、少しでもそのチャンスがあれば大きく育てていきたいですから。

教員や研究者の能力と可能性を引き出す秘訣のようものはあるのでしょうか?

研究者は基本的に、「自分の技術を役立てたい」というモチベーションを持っています。ですから求められているニーズが、その教員の専門性や得意な部分と完全に一致しなくても、「先生の知見をいかし、こういうアプローチで解決できるのでは」というのが、殺し文句といえるかもしれません(笑)。

公立大学のポリシーとして、地元の企業との連携を最優先で行っていますが、なかなか地元だけではマッチングがうまくいかないこともあります。また大きな企業に出会うチャンスもそれほど多くありません。幅広く多くの案件に触れることができるリンカーズは、非常に有効なツールだと考えており、今後どんどん活用していきたいですね。